沖縄のハンドメイド革小物&雑貨店  

2021/11/02 19:19




サンキングレザークラフトでも使用している、沖縄の伝統的な織物「八重山ミンサー織」。






八重山ミンサー織の起源は不明ですが、遠くアフガニスタン地方に同様の織物があることから、チベットや中国を経由して琉球に伝来したという説があります。


ミンサー織の「ミン」は綿、「サー」は狭を表しており、細い帯と解釈されています。「八重山ミンサー」は素材が木綿、組織が平織り、生産地が石垣市と竹富町とする織物で、最大の特徴は、五つと四つの紋様です。




実はミンサー織は「愛の証」として、沖縄で愛されてきました。なぜ、そのような意味が込められているのか?それはミンサー織りの特徴である五つと四つの紋様に起因しているんです♡




沖縄ではかつて通い婚の習慣がありました。そんな中、女性は婚約者の男性に、ミンサー織りの帯を贈りました。


ミンサー織りの五つと四つの紋様には「いつ(五つ)の世(四つ)までも」という意味合いが込められており、帯の両脇にはムカデの足「ヤシラミ」柄が入っています。これは「足繁く」という意味合いがあります。




通い婚の習慣から、女性は婚約者の男性に対して「いつの世までも、足繁く通ってください」という思いを込めて、ミンサー織りの帯を贈ったそうです。とても素敵ですよね。



また、ミンサー織りの特徴でもある「藍色」には、藍を繰り返し染めていく工程から、「愛を重ねて」という意味合いもあったと言われています。




「愛の証」として沖縄で長く愛されてきたミンサー織りは、ロマンチックで素敵な織物として大事にされてきたのですね。




現在は女性から男性へという概念はなくなり、結婚指輪の内側に、五つと四つの紋様を刻印したり、男女問わず大切な方へのプレゼントとして、贈られる方も多くなってきました。




サンキングレザークラフトの商品にも、八重山ミンサー織をインレイした商品が多数ありますので、ぜひ愛する方へのプレゼントとして贈られてみてはいかがでしょうか?プレゼント用のラッピングもできますので、お気軽にお問合せ下さいね!