沖縄のハンドメイド革小物&雑貨店  

2021/10/18 21:55



こんにちは。サンキングレザークラフトの笠木です。


最近の沖縄は、那覇国際通りに観光客が戻ってきています。ですが、不思議とコロナ陽性者数は少ないです。まだ油断はできませんが、少し明るい雰囲気を感じています。


さて今回は【革について】サンキングレザークラフトはヌメ革を使った革小物のお店です。パート2サンキングレザークラフトが使っている革のお話です。


サンキングレザークラフトはヌメ革を推していますが、そのヌメ革自体にもブランドがあります。

例えば、レザークラフトを始めたら必ず通る、クラフト社・協進エル・誠和の3社。レザークラフト用品の総合メーカーで、オリジナル革や輸入革、工具一式全部揃います。

そして、 栃木レザー株式会社 。皮革タンナー(革を製造する会社)です。
皮革タンナーでは珍しく、しっかりとしたマーケティングをしていて、一般の方でも革好きな人は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。


上記以外にも様々なヌメ革がある中、当店では、 昭南皮革工業所の多脂ベンズ と言うヌメ革を使っています。

湘南皮革工業所は、兵庫県姫路市にある皮革タンナーです。

日本で、数社しかないピット槽でタンニン鞣しを行うことが、この業界では有名です。

ピット槽を使った鞣し方法は、とにかく時間が掛かります。(2〜3カ月掛かるそうです。)

そのおかげで、自然のままの風合いが残り、革繊維が密に詰まっています。(自然の風合いが残るのは、賛否あるでしょうが、サンキングレザークラフトでは、そういう革をメインに使っています。)

新品の時は、強いコシがあるため、硬い印象があるかと思いますが、使うほどに、手に馴染んできます。

つまり、自然と自分にフィットして行きます。この感じが堪らないんですよね。


このヌメ革を使用しているのは、正直に言うと偶々です。いい風に言うと 縁 ですかねw

このヌメ革で初めて革小物を制作した時は、とても感動したのを覚えています。

その革小物は、とても上手くできて、自分の腕がメッチャ上がった様な感じがしました。

昭南多脂ベンズは、ドッシリしているというか、作品を作ったときに、バシッと決まるんですよね。上手く表現できず、スミマセン。

写真は、その昭南多脂ベンズを使用したスマホケースです。

およそ一年半使用、いい感じにエイジングしています。そして今後まだまだ深い飴色に変色します。

ヌメ革は、使っていくうちに飴色に変色して行きます。ヌメ革好きには堪らない魅力の一つです。

エイジングしたヌメ革の革小物を見て、「それ、いい味が出てるねぇー」なんて、言ったり、言われたり、最高のコミュニケーションです。  つづく